#8 コーヒーの発祥伝説
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〜カルディ物語〜眠りを知らない修道院

発祥伝説には諸説あり

1000年以上の歴史をもつコーヒーですが、いつどこで見つかったのかは正確には分かっていません。いくつもの伝説がありますが、今回は牧童詩人カルディの伝説をご紹介します。


9世紀ごろ アビシニア(現在のエチオピア)のあるところに、山羊飼いのカルディという少年がいました。高原を歩きまわりながら詩を作っていたある日、夜になってもにぎやかに飛び跳ねているヤギたちに気づきました。どうやら近くにあった赤い木の実を食べて、興奮しているようです。

そこでカルディはその赤い木の実を試しに口にしてみたところ、全身に力がみなぎり思わずヤギたちと一緒に踊りだしてしまったそうな。

カルディから話を聞いた修道院の人たちも食べてみたところ、頭すっきり気分爽快に!
そこで修道院長は木の実を煮てその煮出し汁を飲むように伝えたところ、夜の礼拝をおこなうときの悩みの種だった居眠りが解消されたといいます。

この「眠らぬ修道院」の噂がひろまり、コーヒーのはじまりとなったのです。



このお話は、ファウスト・ナイロニ という17世紀のマロン派キリスト教徒が書いたコーヒーについての言説「De Saluberrima potione Cahue seu Café nuncupata Discurscus」(1671年)で紹介された説話が元になっていますが、そこにはカルディやエチオピアも出てきません。アラビアにいるラクダの話だったりします。

そこから色んな脚色がされ尾ひれをヒラヒラさせて(アラビカ種コーヒーの起源がエチオピアであること等)、ウィリアム・H・ユーカースの「ALL・ABOUT・COFFEE」によって一般的に広まったのが"山羊飼いのカルディ伝説"です。

いわゆる神話とされているようなものですが、よくできた面白いお話ですね。
ちなみにイオンとかに入っている"KALDI"もこの物語からきています。壁面やエコバッグに描かれているイラストもヤギが赤い実を食べていたりしますよ!

ノコスコーヒーもエコバッグ作ろうかな。

illustration : tsuyu